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マスクがないから生産をスタートできない工場が溢れかえっている話【前編】

いやー、ここ2-3日間、ブログ活動を休止していました。 嫁パグを車の隣に乗せて、朝から晩まで『マスクを求めて三千里』の旅をしていたからです。 2日間で訪れたドラッグストアやホームセンターの数は、なんと118件( ゚Д゚) そこで体験したことや感じたことを記しておこうと思います。。。

 

先日のこの記事で、 

www.best-luck.work

 

内容を列記することはしませんが、工業団地にある数百に及ぶ工場で、2月10日にスタートできる工場は一つもないでしょう。。。 物理的に達成不能なミッションばかりだからです(>_<) 一例だけ書きますが、大量のマスク・アルコール洗浄液・消毒液の所持と使用が必須です。 防疫上必要なことですが、流通の絶対量が不足しすぎていて購入すらできません……

てな感じで、必要なものが手に入らない状況について触れました。

 

そして迎えた2月10日。 いくつかの工場が稼働を開始したのです( ゚Д゚) すぐさま現況を報告してくれた工場長の話によると、「それらの工場は老板(社長)が海外に行ってマスクを調達して持ち帰って来た」というではありませんか。

 

うちの工場長はすごく優秀で、2月7日になってからやっと回ってきた、工場をスタートさせる要件通達を地道にクリアしてくれています。 このペースでクリアして行けば、2月20日頃にはスタートさせることができるとの目途も立ちました。

 

しかし、どうにもならないのがマスクの調達…… 正規ルートではどうにもなりません。 平時であれば1枚0.4元(≒6.3円)で購入できる使い捨てマスクが、闇ルートだと1枚8元(≒126円)と暴騰しまくっています。 おいらがここでいう闇ルートとは、スーパーやドラッグストア、ネット等で適正価格(小売希望価格)で購入できないもの全てを括って呼ぶことにします。

 

日本でも全く同じ状態になっており、適正価格で買えるお店では「売り切れ」の嵐。 ネットでは阿呆みたいな価格で取引されているのが実情。 転売そのもののシステムを批判する気はありませんが、このような状況下で嬉々としてマスクを高額で転売する輩には、怒りを通り越して憐憫の情すら湧いてきます。 「民度が低い中国」とバカにするお隣のSさん、我が国の民度も相当でっせ( `ー´)ノ

 

そもそも今の時期に開業する工場は阿呆ちゃうん?

この小掲題の件についてはですね、おいらは議論するつもりはありません。 思想云々を超越して、自身がどの状況にあるかで立ち位置なんて右にも左にもブレるからですね。

 

おいらの工場がある東莞市〇〇鎮は、幸いなことに現時点では新型コロナウイルスの感染は一例も確認されていません。 そして防疫対策の終えた工場から稼働を始めています。 そこで生活・労働している住民にとって、新型コロナウイルスは決して他人事ではありませんが、仕事がなければ困ります。

 

勤め先に内部留保がたっぷりとあり、「長期間企業活動をストップさせても月給は保証しますよー」という体力のある会社なら問題ないのかも知れません。 でもそんな奇麗ごとで飯を食える企業なんて多くないですよ。 企業活動をストップさせていても、出て行くものは出て行きます。 おいらの工場だって、数ヶ月もこのまま稼働させることができなければ、サヨナラするしかないでしょう^^;

 

働く側にしてみれば、最低限の給料が保障される雇用契約になっていれば、勤め先の体力が続く間は問題ないでしょう。 体力が尽きた時にはサヨナラですが。。。 日給月給で働いているワーカーさんは、悲惨な状況と言わざるをえません。 非正規雇用で働く人はとても多いですよ。 働きたくても働く場所がなければどうにもなりませんね。 わりかしリアルにおまんまの食い上げとなります……

 

それでは少し想像をたくましくしてみてください。 皆さんが今住んでいる市町村で例えてみましょう。 遠く離れた県で新型コロナウイルスが発生し、その県は封鎖が行われました。 人の出入りが完全に制限され、隔離されています。 国の初動の対応が致命的で、47都道府県全てに感染者が出ました。

 

その後国から指示が出て、全ての企業は強制的に2週間の休業となりました。 防疫を整えることを条件に、クリアした会社から企業活動を始めることができるようになりましたが、難易度の高いミッションばかり…… 自身が務めている会社は何とかその条件をクリアし、企業活動再開の目途が立ちました。

 

幸いなことに自身が住んでいる市町村では一例も感染の症例は出ていません。 心情的には怖いけど、働かないことにはご飯が食べられません。 国や自治体は「がんばろー」とスローガンは送ってくるけど、金銭補償はおそらく何も望めない…… どうするー? あい〇るー?

 

ちょいと例えがアレだったかも知れませんが、隣国で起こっていることはリアルにこんな感じです。 企業だって労働者だって、働かなければいつかはツミです。 企業の体力と雇用条件に開きがあるだけで、個々のツミに至るまでの時間に差があるに過ぎません。 ゲンナリする話でごめんちゃい^^;

 

おいらの工場の話に戻ります。 工場をスタートさせる要件を満たし、地方政府のチェックを受けて許可が出たら稼働させます。 戻りたくないワーカーさんは自宅待機で問題ありませんが、ほぼ全員が「まだー? ずーっと家にいてもつまんなーい! 早く条件を満たして仕事させてよー」といった感じですね。

 

絶対的に不足しているマスク

そんでもってマスクの話。 1枚8元(≒126円)のマスクは、個人間取引になるとのこと。 手元に在庫はないが、注文してくれれば2-3日で商品が到着し、発送可能だとほざいているようです。 さらには、WeChatPay(微信支付)で半金を先に振り込めと指示して来る始末。

 

背に腹は代えられないので、購入してもいいか工場長から打診がありましたが、却下。 おいらのフィギュア工場は規模が小さいので、何百人・何千人が働く工場とは比較になりませんが、それでも再開できなければ1日当たりウン十万円の単位でHP(体力)が削られて行きます。

 

工場再開の要件には、4時間に1枚マスクを交換するよう指示が出ています。 おいらの工場で1日に使用するマスクの量は100枚ちょっとなので、闇ルートで購入してさっさと解決してしまった方が、工場が稼働できずに受ける損失よりはるかに小さいと踏んでの提案です。

 

工場長は悪くはありません。 むしろ工場のことを真剣に考えてくれており、今回の新型コロナウイルスに対する対処でも最高の働きをしてくれています。 でもねー、ここで1枚8元のマスクに手を出してしまったら(そもそも騙されるだけかも知れないけど)、ずっとモヤモヤすると思うのよ、おいら。

 

某楽〇市場や某amaz〇nを見てみると、今のこの時期によりによってマスクで、火事場泥棒的に暴利を貪ろうとしている奴らがいる。 こんな輩にはびた一文も儲けさせたくないと思っちまう偏狭パグなんだから、仕方ないよね。 ぅおっと、ここは任侠パグだと評してくだせぇ🐾

 

再開の見込み時期を2月20日に設定し、それまでにマスクが調達できればいいのだと発想を変え、「とりあえず買うな!」と指示し、日本での調達をまずはがんばってみることにしました。 ここまでで大分長くなっちまったので、後日続きをアップします。

 

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チャンチャン^^/ 

 

≪2020年2月14日追記≫

後編をアップしました。

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