いきなりですが、ドドン!
はい、これ何だと思います?
プロフィールでこっそり触れているものの、本ブログでは一度も取り上げたことがない「中国フィギュア工場」の昼飯です。
中国で工場を経営するには、 「包吃包住」(住居食事付)が基本となります。 お給料とは別に、ワーカーさんの住むところと食べるものは、会社が提供するのが一般的です。 衣食住の「食」と「住」にお金がかからないので、ケチな質素倹約なワーカーさんはガッポリ貯めこむことができます。 稼いだ金は全て使い切るという阿呆な粋なワーカーさんもいます^^
ぅおっと、そっちに踏み込み出すとキリがないので、止めておきます。 今回は工場の食事の話を取り上げてみたいと思います。
おいらはザクっと50社(中国の工場)ほどの工場飯をこの目で見ています。 そのうち10社ほどの工場飯を実際に食べていますが、まー、アレです。。。 批判を恐れずに忌憚なく感想を述べると、どこもみんな美味しくないです。 というより不味いです。 あまりの不味さに、何かの餌なんじゃないかと仰天したこともあります。
「食べ物は残すな!」という厳格な家庭で育ったので、割り当てられた食事は不味くても無理して平らげることができる能力を持っているはずなのに、半分以上食べ残してしまうという経験が何度もあります・・・
あー、もちろん、普通なところもありますよ。 それでも、「うわー、ここの工場飯は美味しいねー♪」という経験は1社しかありません( ゚Д゚) その工場はワーカーさんのモチベーションも高かったです
外食で中華料理を食べると、基本どこも旨い! なのに、何で工場飯はこんなに不味いのかが中国工場七不思議の一つですね。 あと六つは知りません(笑) 思いついた時に適当に七不思議に加えます(爆)
おいらが中国でフィギュア工場を始める時に、決めたことの一つが、「工場滞在時は工場飯を食べる」というマイルールです。 ちょいとエラくなった経営者は頭がおかしくなって、ワーカーさんと同じ食事をしなくなります。 というより食べたくないんでしょうね、美味しくないから。 でもそれじゃー、ダメなのよ。 経営者が食べたくない飯は、ワーカーさんだって食べたくないに決まっているでしょ!
工場飯が一般的に美味しくない理由は色々とあるのですが、列挙してみると、
- 食材購入のコストをケチる。
- 1-2週間分の食材を一括大量購入し、適当に保存している。
- においのキツイ魚肉、干からびて水分がどっかに逝っちまった野菜を使う。
- 調味料・油をケチる。 安くて不味いのに、種類も少ない=味にバリエーションがない。
- 安くてまずい米でケチる。
- コックに向上心がない。
- コックに料理を作る際の愛情がない。
- 経営者の身内がコックで入り込んでいることがあり、誰も文句が言えない。
- 経営者も文句が言えないので、逃避する。
細かいところを挙げればまだまだありますが、ざっとこんな感じかな。 上記のうち、2個もあったらアウトです!
おいらの工場では、工場長や組長・ワーカーさんたちと綿密に話し合い、上に列挙したことの逆をやることにしました。
- 食材購入のコストをケチりすぎない。
- 毎朝農貿市場に行き、その日に食べる食材だけを購入する=新鮮。
- 調味料を大量に揃え、味にバリエーションを持たせる。
- 米は東北産のおいしい米を使う。
- コックには1ヶ月に2度、新料理に挑戦させる。
- 「愛情こめて作ってね♪」とコックを洗脳する。
- おいらが満足する料理を作ってもらう!
こんな感じ。 徹底させているのはこれだけですが、十分美味しい工場飯が提供されています。 手前味噌でごめんなさいm(_ _)mペコリ
そんでもって、冒頭の写真。 「普通じゃん、特別美味しそうには見えないけど?」ですって!? 見た目は普通だけど、おいらは美味しいと感じるもん♪♪
小見出しもなく、ズラズラと工場飯について語りましたが、たまにはヨシとしましょう!
チャンチャン^^/